阿部一二三vs丸山城志郎「柔道の巌流島」歴史的24分間「最強の勝者と最強の敗者」

拳で語る

 日本柔道史上初の無観客ワンマッチとなった阿部一二三(23)選手vs丸山城志郎(27)選手、歴史的な一戦。柔道男子66kg級の東京五輪代表決定戦は戦前の予想をも超えた凄まじい激闘となりました。

 一時は無類の強さを誇った阿部選手、そこへ丸山選手が現れ、一進一退の二強時代に。そして、宮本武蔵と佐々木小次郎の「巌流島決戦」にも例えられた今回の闘い。いやぁ、シビれました。

 入場から緊張感が凄過ぎ。試合開始されるや、いきなり激しいスピード、パワーの極みです。両雄譲らず、技の応酬。本戦はあっという間に過ぎ、10分、20分と経過していきますが、力と力のぶつかり合いはどんどん加速。私の場合は空手でありますが、3分間の真剣勝負でもきつい。20分以上のこんな戦いはもうシビれますね。そしてついに24分、阿部選手の大内刈が決まりました!

両雄が涙…勝負の明暗

 試合後、勝利した阿部選手も敗れた丸山選手も涙が溢れました。果たして、勝負の明暗は何だったのか?

 阿部選手は試合後のインタビューで、「集中力を切らさず、冷静に闘えた。丸山選手の捨て身技への対策も効いた」と振り返り、これまでスタミナ負けしていたとの課題も今回は「しっかり走り込んだので長い時間闘ってもスタミナが切れなかった」と語りました。

【2ページ目へ!】運命の明暗、五輪金メダルの行方

 そして、ちょっと気になるお話も。巷間ではこんなことも囁かれまして……。

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